北陸の魚突きについて│シーズンは?ウェットは何ミリがおすすめ?

サーフィンのための店にぶら下がっているカラフルなウェット スーツのイメージ - ウェットスーツ ストックフォトと画像

今回は23年間魚を突き続けた僕が石川県での5年のキャリアを振り返り、石川県及び北陸地方で魚突きをする人に向けたアドバイス記事となっている。

2021年から7ミリのウェットスーツを着るようになり、石川県でも年間を通じていつでも魚突きができるようになった。
しかし寒さ対策ができたからと言って突果が上がるわけではない。
魚突きは営業と似ていて、成果を出すには数をこなし質を上げなければならない。
新人は質を上げるよりもとにかく数を増やすため、まずはテレアポに走るわけなのだが、魚突きも同じでとにかく海に入らなければチャンスを掴むことはできない。

北陸で魚突きをする上で必要なウェットスーツ

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これから魚突きを始めようと思う人は各地の海に入るより地元の海にとことん潜ることをお勧めする。

前述したように魚突きは営業と同じで出会いの数が物を言うため、
移動に時間をかけるくらいなら1時間でも1分でも海の中にいた方が良い。

ウェットスーツとは1分でも長く海の中にいるための道具であり、ウェット無しでは入れない海に入るための道具なのだ。

5ミリウェットスーツ

北陸魚突きで最も必要とされるウェットスーツの1つだ。次に紹介する3ミリと同等の価値があるのだが、恐らく使用頻度は3ミリよりは少ないと思う。

と言うのも5ミリを使用するのは9月後半から~11月まで、この頃には水温が下がるため自然と海に入る機会は減る。
夏であれば仕事の前に1本、仕事終わって1本というように平日でも1日2本海に入ることができるが、秋から冬にかけては朝は明るくなるのが遅く、夜は暗くなるのが早いため海に入れる時間が短くなるのは必然である。

3ミリウェットスーツ

魚突きを水着で行うことはほとんどない。
興味があるけどウェットを買うまではちょっとと言う人は買わなくても良いが、ある程度魚突きを経験した人がウェットなしで入っていたら真剣に理由を聞いてみたい。

夏でもウェットを来て海に入るので幾ら水中とはいえさすがに夏は暑い。
なので最も海に入る時期に着る3ミリのウェットは使用頻度が高く消耗も激しい。
しかし3ミリのウェットは大変安い上に良質なものが多い、安いのであれば10,000円以下でもたくさんあるのであまり気にする必要はない。

7ミリウェットスーツはいるか?

結論からいうと要らない。

現在北陸で12月~5月の海に潜って魚を突いている人間がどれほどいるだろうか?多分僕以外いないと思う。

理由の1番はとにかく寒いから、そして更に悲惨なのが視界が悪く獲物が見られないことがほとんどだということ。

それでも真冬の海に入るのはしつこいようだが魚突きは出会いの数だからだ。海の中に多くいた人にしかチャンスはやってこない。どれほど無駄に思えても、どれほど過酷な状況でも海に入り続けるのはこのことが本質であるからだ。

僕の考えに共感して水温9度の海に入りたいのなら7ミリの購入をお勧めする。5ミリでは水温1桁の海は耐えられないからだ。「海に入らなければチャンスはない」と言っておいてあれだが、何も寒い冬に海に入る必要はない。暖かい時期に人よりたくさん海に入ればよいのだから、やはり7ミリの購入はおすすめしない。

北陸で魚突きをするベストシーズン

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これまで何度も言ってきた「海に入らなければチャンスはない」
これは本質であり真実でもある、ゆえに年間を通じて最も海に入りやすい時期こそベストシーズンと言える。

始まり

シーズンの始まりはGW以降、僕の中では6月1日からとしている。

「遅くない?」と思う人もいるかもしれないが、外気と水中では様子が異なるのだ。
北陸ではGW頃まで海中に海藻が生い茂る、海底から5メートル以上伸びる海藻は魚たちにとって格好の隠れ家となり、この海藻があるうちは魚突きをするには余りにも不利なのだ。

なので海藻が枯れ海底が露出しだす6月まで待った方が良い。

ちなみにシーズンの始まりは絶対に5ミリがいる、3ミリで6月の海には入るのはあまりにも寒い。

ピーク

北陸魚突きのピークはやはり夏だろう。
7月8月など海は穏やかで透き通り美しい時期が続く。
春先のヒラマサから始まり大型の石鯛など獲物も豊富だ。これから魚突きを始めようと思っているなら間違いなく夏が最高の時期と言える。

突き納め

3ミリのウェットで入れるのは9月中旬まで、10月には3ミリで入るのは無理がある。この頃になると5ミリの登場だがあっという間に水温が下がり、5ミリで入れるのも11月の初旬までだ。僕は毎年11月を着き納めとして能登の寒ブリを狙っているが突けずに終わる年もある。

そんな訳があって7ミリを身にまとい年中海に潜っているというわけだ。
だが、やはりコンディションが悪く寒ブリどころか魚1匹見られずに終わることがほとんどだ。

やはり真冬の海はお勧めできない。

まとめ

魚突き上達の本質は海の中にいること。ウェットはそれをサポートするための道具だ。初心者であれば3ミリを買って7月・8月を楽しもう、2~3年経験してもっと上達したいと思えば5ミリを買って6月や9月・10月にも挑戦してみるのも良い。

だがこういっちゃなんだが冬は暖かい恰好をしてスノボをするのも良いだろう。僕は海に入るが。