奥能登の猪被害に対する行政の動きと民間の動きと猪の動き

奥能登の猪に関する実情ってどうなんでしょうかね。

報奨金の管理をしている役場には日別・月別・年別で猪のサイズ・性別・エリアを管理するシートがあるので、以前欲しいと言ったところ「渡せないので見にきてくれ」と言われました。

と言う訳で近隣のじーじや猟師、そのほかウワサなどをまとめました。

農家目線で猪は減っているのか?

結論から言うと

 

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減ってないそうです。

2020年1月、在所の農家さん2名に聞いた所、「米やかぼちゃなんかは電柵で守ってはいるが、新しく始めた所は一瞬でやられた」

また、果樹園の先輩は

「かぼちゃが一晩で100以上、果樹は木毎倒されたり下の方の実は枝ごと折られる。かぼちゃは出荷実績がないうちは電柵の助成費用が当たらないからどうしようもない」

と言っていました。

猟師目線で猪は減っているのか

知り合いの猟師数名に聞いた所、こちらは面白い答えが返ってきました。

こちらも結論から言うと

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獲れていないそうです。

と言うのもどうも猪が罠にかからなくなったそうです。

「猪はいるが一向に罠にかからない、若しくはかかる数が減った。知恵がついたのか罠を明らかに警戒している。」とのこと。

実績ある猟師さんが言っているので本当でしょう。

「猟師の数は増えているが、比例して猪が減るわけではない。猪は捕獲に失敗すると警戒心が強くなり、再び捕まえるのは至難の業。技術の伴わない猟師によって警戒心の強い猪が増えているのではないか」

とも言っていました。

また、中には「報奨金下がったし、支払いも半年くらいたたないと払われない。やる気なくなったわー」という意見も(笑)

猪被害と猪猟のこれから

猪から作物を守るのに一番効果的なのは電柵ですね。

効果が高い分費用面での負担は大きいですが、皆助成金を使ってなんとか設置している様子。

電柵の助成金や報奨金の支払い、箱罠の購入など行政は出費が大きいですね。

他人事のように綴っていますが、僕も色々と頼まれ悩んでいる状況。

箱罠で捕れなくなった個体を捕まえて欲しいなど。

自分で獲らなくても猪肉は手に入るという効率的な状況

実は最近狩猟していません。

と言うのもお肉は獲らなくても手に入るんだもん。(減ってはいますが)

僕は単純に猪肉が美味しいと思い、さらに無料で大量に手に入り、狩猟という行為が好きだから狩猟をやっています。

つまり食べる為、食費の削減、技術習得の為です。

ところが殆どの猟師が猪を食べずに埋めたり捨てたりするもんだから、その人たちから猪貰えばわざわざ自分で獲りにいく必要ないんじゃね?

となってしまったわけですよ。

目的3つのうち2つを何もしないで手に入れる事が出来る上、周りからも喜ばれる状況。

探求心旺盛な年ごろでもあり、 色々と他にもやってみたい事も多く。

暫くはこの調子でいこうと思います。