ガンド狙いで魚突きに行ったら5月の能登の海は夏になり始めていた。

冬の能登の魚突きは水温が低い事に加え海藻の発育が凄まじく、あれほど潜り倒したのが嘘のように簡単に迷子になってしまうのですよ。海藻が地形全体を覆ってしまうため、全部一緒。穴も見えないし魚たちは隠れ放題。必然的にブリとかの回遊魚狙いになってしまうわけで。海藻が未だ生茂る5月の海は回遊魚狙いと踏んで潜ってみたのだが。

海藻まだまだ生えてるじゃん!

今年は水温が高いしそろそろ行けるか?と思い海に潜ってみたら。まだまだ駄目。海藻がわんさか生えていて魚たちは隠れ放題。というか住処が分からないのでこれまた回遊魚待ちになりそうな予感。

透明度が良かったので泳ぎを楽しむ

透明度がめちゃくちゃ良い日だったので横も下も透き通って泳いでいるだけで気持ちが良い日だった。敢えて砂地を泳いで海底に潜って寝そべる。水面がキラキラと光っていて、横を見ると白い砂地から段々と濃い青に変わり、海面に向かって薄い青になり、そして海面には空の色が見える。最高に気持ちが良い。

わかめの色が抜けてきた

岩場の周りを潜っているとわかめの色が抜けてきている事に気づいた。黒かったわかめが錆びた色に変わり、水深の低い所では先の方が白く透けて来ていた。良く見れば他の海藻もそうだった。試しに軽く掴んでみるとぽろっと取れてしまい枯れているようだった。

石鯛あらわる

ふむふむ、海藻が抜けてきているって事はもう直ぐ元通りだな。やっぱり地形の確認しておこうと思い、いつもの鉄板ポイントへ行くことにした。

このポイントは距離があるが過去に大物を突いているポイントでもある。90㎝のヒラマサ62㎝の石鯛を突いた所だ。

いつもの様に岩場の手前で先行し穴付近の様子をみていると、石鯛が3匹接近してきた。サイズは大したことないが今年初の石鯛発見だ!石鯛が出始めたとなると魚突きシーズン到来だ。海藻も直ぐになくなるだろう。

思わず笑みがこぼれマスクの中に水が入る。今日はこいつを突いて帰ろうと決め、すぐさま銛を放ち帰宅。

今年最初の石鯛は美味しかった。1日寝かせて旨味も増した。能登の魚突きの定番魚石鯛、今年こそはあのポイントに生息する主を突いて見せる!