62㎝の石鯛を潜って突いてみた

石鯛という魚は刺身はもちろん。焼いても旨い魚だ。
海中では大体2匹のペアで生活していて、1匹見つけたら焦らずもう1匹いないか確認して大きい方を突くようにしている。

先日の魚突きでは石鯛が大量に泳いでいたのだが、どれもサイズが小さく突く気にはならなかった。
「突きたい魚がいないなぁ~」っとこの日はもう水中散歩モード。
深い所へ移動し海底でクールダウンしていると、ひらひらとでかい石鯛が様子を見に来るではないか。

「でか!」っと瞬時に潜闘モード。殺気を感じてか距離をとり住処に逃げていく石鯛。 離されつつも見失わない距離で後をつける。

13mの所に穴倉を発見、一旦はそこに入っていったが暫くすると出てきて辺りをゆっくりと泳いでいる。
もう1匹出てこないか暫く様子を見ているとやっぱり出てきた!もっとでかい!

完全にロックオン!何が来ようと今日はこいつだ。着底し海藻の隙間から寄せる。 口を開けながらでかいのが近づいてくる、このサイズになると厚みもある。射程距離に入るちょっと前で向きを変え、 また暫くすると近づいてくる。

こんな時は焦らずひたすら待つのみ。

腕時計のアラームが鳴った。3分経過だ。
直後正面を向いた石鯛がジワーと近づいてくる、「これは入ってくる!」

射程内に入った石鯛はその後どちらに方向転換するか?「左だ。絶対に左に向く!」なぜだかわかる、絶対にそうなるのだ。

左に体を捻った瞬間銛を発射!目の斜め後ろ、脊髄のラインに銛は静かに刺さった。 少し痙攣をした後銛の重みによって木の葉の様にひらひらと石鯛は海底に落ちていく。

両手で挟むように捕まえるとブルブルと痙攣している。
今日食べたい所だが、明日か明後日の方が旨味が増しそうだ。