【北陸カヤック】石川県珠洲市にある聖域の岬をカヤックで漕いでみた

北陸でカヤックと言えば能登島だろう。だってカヤックに乗りながらイルカに会えるんだもん。だが能登半島には能登島以外にも面白いスポットがある。その1つが石川県珠洲市にある聖域の岬だ。聖域の岬はランプの宿の存在と共にパワースポットととして全国的に有名な場所だ。

【北陸カヤック】石川県珠洲市にある聖域の岬をカヤックで漕いでみた

聖域の岬と言えばランプの宿と共に全国的に有名なパワースポットだ。この岬は能登半島の先っぽに位置し、冬は荒磯と化し観光客どころか地元の人でも近づかない場所だ。しかし近年ランプの宿の活躍により、冬でも予約の取れない超高級で有名な旅館となっている。

今回はそんなランプの宿が立地する聖域の岬一帯カヤックを漕いで散歩してきた話。

能登半島はマリンレジャーに適している

マリンレジャーと言えば夏のイメージだ。夏の短い石川県ではマリンレジャーが栄える可能性は低い。だが僕からしてみれば季節を問わずマリンレジャーを楽しむ事が出来るので、ここは海好きにとっては楽園とも言える場所だと断言できる。

その為この立地を最大限に楽しむには多彩なジャンルのマリンレジャーに精通する事と、年間を通して海で遊ぶ事の出来る装備を持つことが必須なのだ。

北と東と南の3つの海がある

石川県の中でも能登半島珠洲市は3つの海に囲まれている。

これは物凄く恵まれた環境で、どこの海に行き来するにも1時間とかからないので、海況に合わせて一番ベストな海でベストな遊びをすることが出来るという事なのだ。

この環境はマリンレジャー関わらず、キャンプなどの遊びでも言える事であり、海にせよ陸にせよ、これらの環境を楽しむ人が圧倒的に少ないのもこの地域の魅力とも言える。

夏は1カ月程なのでマリンレジャー初心者には厳しい

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石川県の夏は短い。水着で海に入れるのは梅雨明けからお盆までなので、実質1カ月も海に入れる期間はない。勿論気温は高いので入ろうと思えば海には入れるのだが、お盆を過ぎると大量に発生するクラゲにより危なくて水着では海に入る事はおすすめ出来ない。

マリンレジャーは好きで興味があっても、初心者の人と言えどクラゲから身を守る装備を持つか、海に入らないマリンレジャーを楽しむ方が安全なのだ。

釣りは万能なので覚えておいて間違いなし

能登半島で一番人気のマリンレジャーは釣りだと思う。磯や堤防などあらゆる場所で楽しむことが出来、季節も体力もさほど問わない。

また能登の海には全国から釣り人が集まる場所なので、釣りを始めるには最高の環境とも言える。
因みに僕も堤防釣などはたまにする。だが堤防から魚を見ているとどうにも潜って突きたくなってしまうので、嫁とポテチ食べながら遊ぶ程度しか釣りはしない

聖域の岬とは?

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聖域の岬は、長野県(分杭峠)、山梨県(富士山)と並ぶ、日本三大パワースポットの一つです。

地元では昔療治の水が沸く場所として難病に苦しむ人々がここの湧き水を求めて遠くからも訪れたそうです。今はその水は枯れ、違ったイメージでの展開となっているようです。

聖域の岬カヤックコースは初心者には難しい日が多い

陸の事はさておき。このコースは梅雨明けからお盆までの時期であれば誰でも楽しむ事が出来ます。初心者や体験レベルでも楽しむにには西~南西の風3m以下がお勧めです。風向きは勿論ですが、これ以上吹くと山側からの吹き下ろしが沖出しの風になるので、抵抗の大きいカヤックに乗った初心者には少々きついかもしれません。

パワースポットで海難事故でも起こしたらシャレになりません、くれぐれも風向きと風速はしっかりと確認しましょう。

聖域の岬カヤックコースのお勧めは梅雨明け

体験や初心者レベルでなければ早くて4月頃から10月頃までは漕ぐ事が出来ます。ですが上級者とは言えオンショアの風になると荒磯付近は砕け波が起きたり海流が早くなるのでしんどいです。

泳いだりもするのであれば、梅雨明けからお盆までがおすすめです。
特に初心者や体験の方はこの時期を選び、予報をしっかり見た上で漕ぎましょう。

聖域の岬にあるランプの宿

この岬を漕いでいると目に入るのがランプの宿です。和風な作りで部屋数が少ないのかいついってもお客さんが宿泊施設の辺りを歩いているのを見た事がありません。

上の観光施設の方は結構お客さんがいるようですが、海に近い施設はいつもひっそりとした感じがします。

聖域の岬にある青の洞窟

この岬の海に面した山肌に亀裂があり、その中に青の洞窟はあります。陸から行くとなんと1,500円も払わないといけないらしいのですが、カヤックで行けば勿論無料です。

青いLEDライトで照らされた洞窟は中に入ると水族館の深海魚コーナーの雰囲気そっくり。
カヤックの向きを変えて海を見ても青さは1つもありません。

自然の中に明らかな違和感

ネオン街の明かりの様な青いLEDライト

洞窟が鍬いので青いLEDライトを点けているだけだった

沖縄県の真栄田岬にある青の洞窟は太陽の動きによって最も綺麗な時間帯が朝の8時頃です。聖域の岬の青の洞窟の方角も沖縄県の青の洞窟に似ているので、朝が綺麗なのでしょう。

と、思って朝漕いだこともありますが、どうやらそうではありませんでした。
どうも光が入り過ぎているようですね、出来れば泳いで水中からも撮りたいのですが、何か怒られそうなので躊躇しています。

まぁ海なので誰の所有物ってものでもないのでしょうが、営業妨害になっては申し訳ないので一度断ろうかとは思います。

聖域の岬一帯には素晴らしいキャンプスポットが沢山ある

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聖域の岬と言われている突端部分は荒磯なので上陸は出来ません。ですが100mも離れれば無人のビーチがいくつも点在しています。海からランプの宿に向かって左側のビーチは木陰も流木もある上に遠浅なので海水浴もしやすい場所です。ただこちらのビーチは寺家漁港と繋がっているので、漁港から徒歩でも来れる場所です。

寺家漁港には自動販売機が1つあるだけなので物資の調達は出来ません。

反対に右側のビーチは歩いて行く事は出来ないので、もしひっそりとした雰囲気を楽しみたいのならこちらのビーチがおすすめです。流木もたくさんありますし、泳いでも楽しいポイントです。

どちらかと言うとランプの宿曰くこちらの方がパワースポっているようです。

あれ?俺の方がパワースポッてね?

1泊数万円もするランプの宿さんには申し訳ないが同じ岬で僕は無料で星空と焚火を眺めながら宿泊してしまう上に、1,500円の入場料も払わずに青いLEDの洞窟も堪能してしまう。

もしここにパワーがあるのなら自然の中に身を置いている僕のいる辺りの方がパワースポットの様な気がしてしまう。

見えない力が欲しいのならカヤック漕いでキャンプした方が良い感じな気がしてしまう。

出艇は狼煙漁港がお勧め

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このコースの出艇は狼煙漁港がおすすめです。

狼煙漁港は大きな漁港ですので車を停めても迷惑にはなりませんし、直ぐ近くには道の駅狼煙があり、トイレは勿論簡単な飲食を済ます事も購入する事も出来ます。

道の駅狼煙でお買い物

道の駅狼煙では能登のお酒(主にの日本酒)と缶チューハイ・缶ビールが売っています。また道の駅の近くの定食屋では生ビールも飲めますので、ツーリングが終わったらここで一杯やるのもおすすめです。

お酒も売っているが氷はないので注意!

カヤックキャンプの命とも言える氷はここでは売っていません。氷だけは事前に購入しておいた方が良いです。もし忘れてしまった場合は一番近くで折戸のJAになりますが、土日はやっていないので忘れないようにしてください。

昼食も食べれるので戻ってきても良し

狼煙一帯には飲食店が数件あります。狼煙漁港から聖域の岬までは体験レベルでも片道40分も漕げば簡単に着きますので、キャンプせずに日帰りでも十分に楽しむことが出来ます。

朝狼煙漁港を出て聖域の岬を漕いで近くの浜で海水浴をし、ビーチで昼食をとっても良いですし、お昼には切り上げて昼食を狼煙の定食屋で済ましても良いと思います。

狼煙漁港から木ノ浦コースもおすすめ

聖域の岬よりは少し遠くなりますが、木ノ浦までのコースも面白いと思います。木ノ浦に行くまでには折戸海岸があり、ここは遠浅なので小さな波がコンスタントにあります。カヤック初心者でもサーフカヤックが楽しめますので、2時間以上漕げるようならこのコースに挑戦しても良いと思います。

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