北陸のハワイ水島には負けない!海好きにお勧め奥能登の海

北陸のハワイと言えば福井県にある水島だ。ここは言わずと知れた観光地で、以前僕もカヤックで行ったことがある。

島の雰囲気は良く、沖縄の小島にでも来ているような気分だった。例えるなら沖縄県恩納村にあるナップ島といったところだ。ナップ島は大潮の干潮の時には歩いて行ける無人島だ。最近はやどかり島とか言われているらしい。

ナップ島は無人島だが、ムーンビーチホテルと言うリゾートホテルが島を管理している。シーズン中はホテルのビーチスタッフが常駐し、ホテルを介さずにこの島に上陸すると退去を命じられる。正に原住民のようなスタッフ達なのだ。

水島もナップ島も観光地なのでシーズン中はもの凄い数の人が来る。ナップ島はムーンビーチホテルに管理されているのでそれほどでもないが、水島の人口密度は半端ない!

僕はカヤックで上陸しハンモックテントで1泊したので夕方から翌朝にかけては最高のひと時を過ごした。満点の星空の下ウィスキーをちびちびやりながらハンモックに揺られていつの間にか寝てしまった。

太陽が昇る頃に目覚め朝凪の海を漕いで辺りを散策した。港から水島までの船が出始める前に朝食を済まし、再びハンモックに揺られ読書をして過ごした。

しかし楽園時間もここまで、騒音ともいえる大音量の音楽をガンガン鳴らしながらジェットスキーが島に押し寄せてきた。その後からはひっきりなしに渡船が往来し、あっという間に水島は歩くのも気遣うほどの人口密度に達した。

たまらず僕は島を飛び出し振り返る事もなくその場を去った。

水島は立地が良すぎる。船を使うとはいえ乗船時間は5分程度、少しの苦労が一層行ってみたいと思わせ、またこの島の人気が拍車をかける。僕もそうだが一度は行ってみたいと思ってしまう。そして写真に撮って「行ったよ」と皆に言いたいのだ。

さて、良い場所を知る人は2つの思いに葛藤する。『 自慢したい 』と『 秘密にしたい 』だ。一番良いのは『自慢したが何処だか分からない 』 だろう。奥能登で遊んでいる僕はこの部類だ。特に魚突きはこれに尽きる。魚突きは危険だしローカルルールがとてつもなく厳しい。そこに住んでいる人だから平気な事であって、他所から来た人がやると駄目なことが殆どだ。また、知らない土地だからこそ好き勝手にやる人も少なからずいる。そう言ったトラブルが一度起きてしまうと全面排除というのが田舎ってものなのだ。

奥能登には水島にも負けない海がある。水島になくてここにあるものもある。上記の通り場所をお伝えする事は控えるが、今の時代はgoogleearthや様々な情報を拾い集めれば大体の場所は特定できる。便利な世の中だが、少し自分で考えたり予測したり、空振りでも良いから足を運んでみてはどうだろうか?きっと空振りでも何か良い発見があると思う。

これからの季節はオフショアの風になり、少しざわついている海面もまるで湖のように穏やかになる。この場所はエイの泳いでいる様子が浜辺から見れることもある。

風やうねりの向き、それに少しの地形情報があればその日一番目的に適した場所はどこか自ずと決まってくる。自分の目で見た情報は必ず活かされる。奥能登の自然を楽しんで欲しいと思う。